鍋島直正(閑叟)

佐賀藩第10代藩主。

幕末当時、窮地に陥っていた佐賀藩を立て直した名君主。閑叟公(かんそう-こう)とも。

長年の苦労からか最近病気がちであるが、誰にも親しんで接する慈悲深い性格で、家臣や佐賀藩の民から慕われている。

桜田門外の変で暗殺された大老・井伊直弼とは親友で、開国派である。

 

【略歴】

幼少から才覚を発揮し、弘道館の教育改革を行ったのは師である古賀毅堂の影響。

フェートン号事件(1808年)やシーボルト台風(1828年)などの大損害や財政逼迫で疲弊していた佐賀藩を見事に立ち直らせた。

彼が行った改革は多岐にわたり、佐賀藩が幕末から明治において多様に活躍したのは、鍋島直正が根本であったと言ってもよい。享年56。